香港の裏側もやはり香港
■香港にもリゾートあり
「香港の裏側」と言ってもなにも香港の闇の部分を書こうというわけではない。そんなものよう知らん。よく考えると正確には「香港の裏側」である。
せっかく香港で10泊もするのだからちょっと足を伸ばしてみようと浅水灣(レパルス・ベイ)と赤柱(スタンレー)まで行ってみた。どちらも中環からバスで20〜30分、思っていたより近い。特に浅水灣はかの名作「慕情」の舞台であり香港屈指のリゾート地でもある。が、もうひとつ天后廟というタイガーバームガーデン並に意味不明な宗教施設(と、とりあえず言っておこう)もレパルス・ベイまで行く目的であった。

■リゾートと「?」の共存、浅水灣(レパルス・ベイ)
レパルス・ベイ

↓穴あき風水(?)マンション
風水マンション

(←)海水浴シーズンは終わっているので海水浴客はあまりいない(つまり、ゼロではなかったのだ)が、確かにリゾートである。ハワイとまでは言わないが、釜山の海雲台(ヘウンデ)なみにはリゾートしている。砂浜にはゴミひとつなく、背後の山には高級マンションが並ぶ。店もあるにはあるが香港特有...というかアジア特有のあの騒々しさはない。

がっ、
やはりここも香港だった。どてっ腹に風穴がポッカリあいている高級マンションがある。ガイドブックによると、山の気を海の方へ通すようにするとよいという判断が風水で出たからだそうな。そこまでこだわるか香港人!

がっ、風水だけでは終わらないところがリゾートとはいえ香港の香港の所以たるところである(わけわからん)。「香港の表側」にはかの有名なタイガーバームガーデン(胡文虎花園)がある。創立者の胡一族はその後シンガポールに移り、そこでもまた飽きることなくタイガーバームガーデンを作り、今ではシンガポールのもののほうが有名である。
そのタイガーバームガーデンに勝るとも劣らないものがレパルス・ベイにはある。天后廟である。タイガーバームガーデンのような事業に成功した一個人が作った庭園ではなく、こちらはれっきとした「廟」である。
その廟の敷地内に意味不明なセメント像がそれぞれ全くなんの脈絡も無く、山羊だ亀だ鯉だラクダだ獅子だとところ狭しと並べられている。いや、並べられていはいない。勝手気ままにテキトーに置かれているだけである。
ところがますます分からないのは、モノの本(というのはちなみに宮田珠己著『東南アジア四次元日記』(文春文庫PLUS)税別638円)によるとこれらの像は寄進によって設置されているということである。寄進することで功徳になりあの世でイイ暮らしを期待しているのかもしれないが.....ま、無理ですな。

靴ぬげた 鯉に乗った 亀に乗った
いかんいかん、靴が.... 鯉に乗ったガキ(?) ふたを開ける前に
すでにじいさんだった(?)


■赤柱(スタンレー)のメイン・ストリート
スタンレーも「屈指の高級住宅街」らしい。レパルス・ベイからまたバスで10〜15分くらい行くとスタンレー。
メインストリート@赤柱
メイン(?)ストリート
山を抜けるといかにも「高級そうな」雰囲気が漂い、道行く人はのんびりと決して慌てることは無く、道路わきの家々もこぎれいにまとまっている。

がっ、やはりここも香港だった。ちょっと裏に入るとお決まりの露店が建ち並び、地図を見ると「メイン・ストリート」というのがある。とくにすることもないのでその「自称」メイン・ストリートへ向かうが、それらしいところもなく地図上のメインストリートのあたりを通りすぎてしまう。
もう一度地図を見てみる。するとどうやら露店が並んでいる路地(→の写真)がそれらしい。

ようは、大きさじゃなくて重要度で「メイン」ストリートっちゅうことなんでしょうな。(ホントか???)

香港は裏側もようわからんところです。







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