東大寺・興福寺などいわゆる奈良公園のあたりは奈良時代は外京といわれていて、ようは「平城京の外れ」である。
当時の平城京の中心部は、今の奈良市街よりはるか西のほうになり、今の近鉄奈良線の西大寺站と新大宮站の間あたりが平城宮になる。
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めちゃめちゃ広かった。 |

この石碑は朱雀門の近くにあるものだが、
平城宮跡は「古都奈良の文化財」として世界遺産認定である。
平城京は当然もっと広いのだが、この平城宮跡だけでも
甲子園球場(さすが関西なので東京ドームを基準にしない)30個分の広さらしい。

入り口を入ると駐車場のよこに平城宮跡資料館があり、
ここでまず全体像や歴史の予習をしてから実物をみたほうがわかりやすい。
ちなみに入館料は無料と良心的である。
無料ボランティアの方に説明を聞くことも出来る。
さらに下の写真は資料館で売っていた絵葉書だが、
これまた1枚20円と超良心的価格だった。
普通は80〜100円はしますわ。

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第一次大極殿は復元中。 |
そんな資料館を出て第一次大極殿に向かうと、工事中というかすっぽり覆われていて復元中である。完成は2010年だそうな。
ただし、隣の展示館みたいなところにテレビが設置されていて、作業の様子を見ることが出来る。
ちなみに行ったのがちょうど昼休み時間だったので、工事の人はメシ食っていたようで誰もいませんでした(笑)
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つわものどもが夢の後? 第二次大極殿〜遺構展示館。 |

第一次大極殿は建物を復元中だが、
第二次大極殿のほうは礎石が残っているだけで復元する気はないらしく、
ガイドの地図にも「ここは見晴らしがいいよ」などと書いているだけである。
たしかに平城宮跡が朱雀門まで一気に見渡せて、見晴らしはよい。
否定はしない。

平城宮跡は発掘調査をした後、保存を理由に全て埋め戻してしまったらしい。
と、そんな埋め戻す前の遺構を一部公開しているのが遺構展示館である。


こっちは井戸。
1000年以上前の木製井戸が残っているのが驚異だが、
とくに但し書きもなかったのでホンモノであろう。
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完全復元、朱雀門。 |

朱雀門は1998年に復元され、
正面約25m、側面約10m、高さ約22mの二重門である。
ちなみに門の前のだだっ広い空き地は空き地ではなく、
幅74mもある朱雀大路の復元である。

近くによると、こんなにデカイ。
(左下の人と比べてみてください)
その他復元されているものは、東院庭園(ちょっと離れているので行かなかった)、
宮内省(復元中? なんか工事していた)などがある。
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補足資料・情報 |
■ 奈良文化財研究所 特別史跡 平城宮跡 ■
http://www.nabunken.go.jp/site/heijo.html
■ 平城遷都1300年事業協会 大極殿正殿復元整備 ■
http://www.1300.jp/daikokuden/index.html
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法隆寺編にto be continue....
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