いちばん冷や冷やしていたのはインストラクター?

・・・First SOLO・・・


− 1995年4月ころのおはなし −


さて’95年の4〜5月に3回目の渡航。GWに有給休暇をひっつけて25連休を確保! そろそろSOLO(別にダジャレではありません)に出ないとまずいです。というわけで今回の目的はズバリ”SOLO”

車なんかと違ってヒコーキの場合はlicenceを取る前にすでに一人で飛んでいるというところがミソです。CheckRide(実技試験)なんかも試験会場の飛行場まで自分でヒコーキ飛ばしていくのですから。飛行機の世界でインストラクターなしで一人で飛べるということはとても大切なことなのです。ところがそのSolo flightに出るためには技量もさることなが、風があまり強くないとかTraffic(交通量。もちろん空の)が少ないなどの当日のコンディションにも左右され、天気が悪かったりするとなかなかsoloに出られなかったり、週末はTrafficが多いという点でSoloに出るのは難しくなります。

かくいう私も来る日も来る日もTouch&Goの連続で、「最近そういえばTraffic Pattern(飛行場の周回パターン)から出てないなぁ」という日が続き、いいかげん「早くSOLOに出してくれぇぇぇ!!」という状態になっていました。当時の担当インストラクターのPaul(下の写真参照)とも何回か「あのぉぉぉ、まだsoloはダメ?」「More Practice!」というやりとりがあったのでした。

で、ついにその日はやってきたのでした(ジャーン!)。いつものようにPaulとセスナに乗り込みまた例によってTouch&Goを繰り返していたらPaulが「Show me 3 Good Landing!」と言うのです。こう言われるのはSOLOの兆候だと聞いていたので、「おっ、きたきた...」と内心思い(別に口に出しても彼は日本語ぜんぜんわからないのですが)、威勢良く「OK!!」と言ったまではよかったのですが...。気負いすぎたせいか気合の空回りか、ろくでもないLandingを見せてしまいました。「コリャ、ダメかぁ...」と思っているとPaulが「よぉぉぉし、Full stopしてControl Towerの下につけろ(ニヤッ)」。「おっ、SOLOだ」 First SOLOのときは担当インストラクターはControl Towerに上がって緊急の場合は管制官に代わって直接自分のStudentに指示を出すのです。つまり「Control Towerの下につけろ」は「SOLOに行ってこい」という意味なのです。

Paulを降ろして一人になると2人で乗っているとあんなに狭苦しかった機内も広い広い!! ついくつろいでしまいました。ひとりでTaxi Wayをいつものようにタラタラ走り、Runwayの端っこにつくと文字どおり「長さ5000フィート幅150フィートのRunwayを一人占め!」状態。いやぁぁ、こりゃゼイタクだ。Full PowerにしてRunwayを走りTakeoffすると上がるのがはやいはやい! Paulの巨体がない分軽くなりがんがんClimbするのです。そうこうしてPaulに言われたように3回Touch&Goをして降りてくるとControl TowerのControlerから「オメデトウ」。またタラタラ走って飛行機を停めるとPaulがやってきてドアをあけ手をだし「Congratulation!!」と握手! なんせ待ちに待ったSoloだったので楽しくて楽しくて、一人で飛ぶことの怖さなんかぜんぜんなし。「Thank You!! Nice Flightだったよぉ!」などと能天気な返事をしていた私でした。本人よりPaulのほうがよほどヒヤヒヤしていたかも.....。
担当インストラクターのPaulから”SOLO Certficate”と”Congratulations!” ニギニギ。 LAの南のEL TOROにAirShow見に行きました。Blue Angelesはかっこよかった!
私のSchoolではFirst Soloのあとは、みんなの前で英語でSpeechし、担当のインストラクターから”Solo Certificate”をもらい、上の写真のように記念撮影をするというCeremonyがあります。生まれて初めて人前で英語で一席ブチました。

これで今回のこの3回目の渡航の目的は果たせてメデタシメデタシです。



[First Flight][Touch&Go][PIC]

I Love Flying TOP