たっちんごお・・・Touch & Go
− 1994年12月ころのおはなし −

10月以来2ヵ月ぶりの渡米です。
前回は最後の方でSolo(単独飛行)に出られそうな気配があったのですが結局ダメだったので、「今度こそ!」と意気込んでやってきたのですが.....その結果はのちのち。

2ヵ月振りということでまずは前回のおさらいから。そんなおさらいはすぐ済んでしまい、またStall&Recovery(失速&回復)、Engine Failure Procedure(エンジン故障時の手順)、Touch&Go(着陸&離陸...とでもいうのでしょうか??)が毎日続きます。このTouch&Goというのがタッチ・アンド・ゴー、タッチンゴーと聞こえて仕方がないのです。毎日聞いていてもたっちんごお。ためしにTowerとContactをとるときにTouch&Goではなくわざとタッチンゴーと言ってみたらちゃんと通じるのです。
その5年後にSacramentoで”Touch’n Go”という名前の店かなんかをみて、たっちんごおもそれほどおかしいわけではないと納得(!?)しました。

というわけでくる日もくる日も「たっちんごお」が続くのでした。

またまた、こんなのもやって来ます。
アパッチです。
雨すら降らないLancasterに雪が積もりました。
慣れない雪のせいか、翌日はRunway Closeでした。
カリフォルニアがいくら暖かいとはいってもさすがに12月や1月は寒いです。おまけにLancasterは午後からは風が強くなるので朝早くから飛ぶのです。Towerは7:00からOpenするのですが、6:30ころには空港へ行きPre−Flight Check(飛行前確認)をし、7時5分前くらいにはエンジンをかけ、7:00JustにTower(Ground)にContactします。日の出とともに飛ぶわけです。おまけにその年は年に5日くらいしか雨が降らないといわれる土地で上の写真のように雪が積もり、翌日の午前中はRunwayに雪が積もってRunway Close(滑走路閉鎖)となりました。

余談ですがChristmas@LAS VEGAS!!
アメリカですから当然クリスマスは学校お休みです。てなわけでStudent一同校長一家に誘われてラスベガスへ、ということになりました。足代は送迎に使っているVANなのでただ。ホテル代が一人US$50(ツイン)。おまけに泊まったホテルはラスベガスのStripに面しているBally’sですからちゃんと一流ホテルです。なんでこんなに安いのかと思ったら、ラスベガスというとなんかえらく高そうに思うのですが、どのホテルにもカジノがあり、ホテルがそのカジノで稼ぐから部屋代は安く出来るそうです。さらに逆に、ホテル代を安くしホテルの客を増やすことによりそのホテルのカジノの客も増え儲かる、というしくみになっているのです。ホントよく出来ています。
カジノは’90年にマカオでちょっとのぞいたくらいです。モナコはネクタイ&上着着てないとダメだったので行きませんでした。ラスベガスへ行く前日の夜、校長邸での夕食後ブラック・ジャックのレクチャーがありました。by校長。それでなんとなく覚えて、ラスベガスでやってみたのですがアッという間にUS$30ほどがなくなってしまいました。小心者の私はそれだけで「コリャ、ダメだ」と自分の才能の無さを一瞬にして自覚し、そのあとはちまちまとスロット・マシンで大して儲かるでもなく、するわけでもなく、ラスベガスのクリスマスを楽しんだのでした....と負け惜しみ。
翌日聞いてみるとほとんど徹夜で数百ドルをつぎ込んで泥沼状態になっていた人も我々の中に何人かいたそうです。私はブラック・ジャックとルーレットでUS$30、スロット・マシンでUS$30、合計US$60の損害でした。


ところで、First SOLOはどうなったか? 次回までおあずけです。風が強いので....とりあえず風のせいにしてみました。

用語は基本的にそのまんま英語(例:Runway)で書き、初めて出てくるときのみかっこ内に日本語(例:滑走路)表記しました。




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