日没@メコン河

メコン河の日没


ビエンチャンはアブナイぞ!


ビエンチャンへはバンコク経由で入った。それは文字通り「経由」であり、タイへ入国することなく約9時間のトランジットをバンコク国際空港内でつぶしたのであった。夜の11時について翌朝8時すぎの飛行機に乗らなきゃならないんだから、全館冷房完備の空港のベンチで寝てしまうのが正解であろう。ただひとつの誤算はベンチの堅さだった。以前チャンギー空港で夜を明かしたときはプラスチックではなくそれなりにやわらかいベンチだったのでそのつもりでいると、その手のベンチはすでに占領されており残っているのは寝ると背中の痛いプラスチック製ベンチだけであった。

そのタダではあるが背中の痛いベンチで寝た翌朝ビエンチャンへ飛んだ。
ご存知の方もいると思うがラオスの通貨はキープ(人によってはキップ)である。「歩き方」によるとキープは貨幣が無く全て紙幣らしい。どれくらい両替をしたらいいかよくわからないので手元の米ドル・トラベラーズ・チェックの最も小額の50ドルを交換してもらうと、厚さ1センチ分ほどのキープ紙幣が輪ゴムで束ねられて出てきたのである! まぁレートが1円=約70キープなので400000キープ以上になるので当然といえば当然ではあるがこんな大金(???)を手にしたのは以前ウラジオストックでの「5000円札→ルーブルの札束」の両替以来である。札束を手にしてさてどこへしまおうかと考えている私を見て、Exchangeの兄ちゃんはニヤニヤしており、横では欧米人旅行者が両替してもらったキープ札束をせっせと数えて金額チェックをしているのであった。

ビエンチャンはラオスの首都。あたりまえ。ところがこののどかさはなんだ???? 噂には聞いていたがここまでとは思わなんだぞ。今日は日曜日だからか? 確かにそのせいもあったが、翌日以降もたいして人や車の数は増えなかった。タクシーやトゥクトゥクの客引きはちょろいし、ネパールのように「トモダチ!」、ケニアのように「コニチハ!」と声がかかることも無く、なんとも平和な町である。
「小さな町であれほど首都らしくない首都もいまどき珍しい」という話を聞いていたがそのとおりだった。はしからはしまで歩けるし、おなじトゥクトゥクのオヤジに日に何度も会った。そのたびにお互い「またか...」という感じで苦笑い。かくのごとくビエンチャンはせまい。

トイレ@タート・ルーアンそのせまいビエンチャンのタラート・サオ(朝市。でも一日中やっている)の大用トイレ。使用料500キープ。有料だけあって掃除のオバサンがこまめに掃除しているのでけっこうキレイだった。
使用後の紙は左上のクズかごへ。ブツといっしょに流すと詰まりますのでご注意! そして使用後は手動水洗、つまり手桶で水を汲んで流すのです。

で、何もない何もすることのないビエンチャンで何をするかというとメコンを眺めてボケェ〜、っである。ラオスへ行く前からいろんな人からいろいろ聞いていた。「ビエンチャン? 何もないよ。メコン河ながめてるくらいしか」 みんなそう言った。来てみた。確かにそうだった。ところがその「ボケェ〜」が異常に気持ちいい。私だけ? 
昼前に宿を出てカンカン日照の中をあてもなくぶらぶら歩き、疲れたらメコン河の河っぷちに並ぶ食堂でジュース飲んでボケェ〜っ。それから宿で昼寝して、夕方になるとまたメコン河の食堂でボケェ〜っと日没(上の写真)を眺めながらメシ。宿へ帰って寝る。

あぁぁぁ、人間腐る。こんなことではいかん....。

てなわけで「何もない、何もすることない」といいながらビエンチャンにしっかり4泊してしまったゾ。あやうく沈没するところであった。
ビエンチャンは危ないゾ。沈没注意。


      屋台&トゥクトゥク@HengBoun Roadのあたり   タラート・タートルーアンの鶏屋??


◇◆ たまにはお役立ち情報@ピエンチャン ◆◇
 ●1円=約70キープ
 ●Tシャツ:15000〜20000キープ、トイレット・ペーパー:2000キープ、絵葉書:1000キープ などなど
 ●空港〜ビエンチャン市内のタクシー
       :US$3。最初はUS$5とかUS$6とか吹っかけてくるのでしっかり値切る。
        でもUS$3くらいが限界か?






ビエンチャン | ノーンカーイ | アユタヤ | バンコク | 写真集「ラオスで食った」写真集「タイでも食った」

こんなスケジュールでした

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