王府井大街

王府井@北京
(全てが整然かつ清潔。ここはホントに中国か?)


眠れる龍、ついに目覚めたか?
(北京)


’96年以来6年ぶりの”ベイジン”である。
その6年前の”初ベイジン”は上海〜重慶〜三峡〜武漢のあとにたどり着いた首都であり、13億の人口を誇る(べつに誇るようなものではないか...)中華人民共和国の首都にふさわしいサイズだった。北京には王府井という大通りがあり、”中国一の繁華街”といわれていたので北京に着くやいなやまず最初に王府井へ行ってみたが「これが中国一???」と思うようなものだった。確かに通りの幅は広いが垢抜けない。どこをとっても「中華人民共和国」以外のなにものでもなかった。デパートもあるにはあるがいかにも中国という趣の北京市百貨大楼くらいしかなかった。その”百貨大楼”の中も日本のようにいろいろ勝手に商品を手にとって見れる方式ではなく、中国その他の共産主義諸国同様に服務員の小姐の後ろや手前のショーケースに陳列されている商品をいちいちお願いして「見せていただく」方式であった。
もちろん「歓迎光臨」などいう言葉はないが「没有」は有り余るほどあり、釣銭は投げ返される。
北京市百貨大楼以外の店も似たようなものであり、扱っている商品も圧倒的に国産品、つまり中国製だった。

が、今回は行く前から「北京は変った」という話は聞いていた。さらに『○き方』の写真を見てもその変貌ぶりはかなりなものと思えた。というわけで大いに期待していったわけだがその予想をはるかに上回るほどの発展であり、王府井・東単・西単だけで比較すれば日本と同レベル、いや日本以上かもしれぬ!
通りの店は清潔かつ整然とし、道にゴミが拭きだまっているなどいうことはゼェェェッタイない。歩く人々のファッションも東京・ソウル・香港あたりと全く変らず、あっちこっちにヨーロッパの有名ブランドの看板や広告が見える。

以前は王府井に中国で唯一のマクドナルドがあり、店内の清潔さとサービス、およびトイレにドアが付いている(たしかにドアは付いてはいたが壊れていて閉まらなかったが)ことで有名になっていたが、いまやマクドナルドなどはあっちこっちに出現し、なななな、なんとスターバックスも数軒あるではないか!! ひとことでいえば、”北京の王府井は香港の中環(または銅鑼灣、灣仔あたり??)になった”という感じである。

デパート(決して百貨大楼とは書かない。ただし前述の北京市百貨大楼はまだ健在)も入るときに服務員がニッコリとまではいかないが「歓迎光臨」と言ってお辞儀をする。
ここは香港か?台北か? 客のこっちの方があせるゾ!(^_^;)
恐るべし、中国。とうとう本気を出したか? 眠れる龍がついに目覚めたのか??

北京に行ったことのある方! もう一度行って北京の変りようを見るべし!
まだ北京に行ったことの無い方! 早く行かないとフツーの町になってしまいますゾ!



王府井大街 天安門と自転車
これも王府井。
朝なのでまだ人通りは少ないが昼間は銀座なみ。
朝の天安門と自転車。
こちらは昔と変らない中国的風景。ホッ...。

さらに、かつて故宮博物院に厳然と存在した外国人料金と人民料金も消え失せていたのである。
これまた’96年の話であるが、当時故宮博物院の参観料は「中国人民:10元」「外国人:55元」という具合に文字通り「人種差別」が国家承認のもと大手を振ってまかり通っていた。さらに切符を買う窓口も右と左にハッキリと分かれていた。
ところが今回は人民も外国人も同じ窓口に並び、区別なく一律40元(↓下のが入場券)である。
いったいどうしたのだ、中国よ!

だが、たかが切符を買うくらいで異常に時間がかかる人民気質は健在だった(爆) 切符1枚買うくらいで窓口の小姐といったい何を口論しているのか??
しかしそんな「古き良き(??)光景」になぜかホッとするのであった(^^)。

故宮博物院参観券
我々外国人は55元(’96)→40元(’02)と値下げ。パンフレット付き。
北京オリンピック招致作戦の一環か??
それから、荷物も預ける必要はなくなっておりました。

ちなみに故宮博物院内にはスターバックスもありまっす!!
あぁぁぁ、中国がフツーの国になってしまう.....。



◆ おまけ 〜 北京といえばこの一枚 ◆

ラスト・エンペラーCDジャケット
(”THE LAST EMPEROR”サウンドトラック盤)

我々日本人の「紫禁城」に対するイメージはこの映画によって作り上げられたといえる。
「紫禁城」「故宮」「清朝」などの言葉を聞くと頭の中で流れるのはこの音楽。
”First Coronation”他の主要曲の作曲は「世界の坂本」
ちなみに坂本龍一は作曲だけではなく甘粕大尉の役で出演もしている。





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