■人の集まるところ、セキュリティ・チェックあり■ 
             
            あの"9.11"以来アメリカの「安全管理」に対する神経質さは異常とも言えるほどで、ニューヨークに限らず「人の集まるところ、セキュリティ・チェックあり」である。 
            朝っぱらからいきなりテロられたことを考えれば分からんでもないが、ちょっと....という感じで、そのチェックの鬱陶しさにパスしたポイントもいくつかあるのも事実。エンパイア・ステート・ビルとか(^^ゞ 
             
            【空港のチェックの厳しさは納得】 
            "9.11"のテロは飛行機によるものだっただけに、各方面で報道されているようにアメリカの空港や搭乗時の厳戒体制はなかなかすごいものがある。アメリカ入国後というより、成田空港での「航空会社・国籍は問わずアメリカ行きの人々」に対するチェックの時点からその厳しさは始まっていた。「アメリカ方面にご旅行の方はこちらへ」とか、とにかく特別扱い(と言っていいのか?)である。よくはわからないがとにかくチェック厳しいようだった。靴を脱がされてチェック、というのも噂には聞いていたが、その光景を生で見たのは初めてだった。 
            "9.11"からほぼ2年が経っているのにいまだこの厳しさである。ブッシュがなんやかんやといちゃもんつけてアフガニスタンやイラクを攻めたからという話もあるが、ホントのところはどうなのか? 
             
             【NASAは意外とチェック甘かった】 
            ニューヨークで3日ほどブラブラした後にフロリダのCape Canaveral、いわゆるNASAケネディ・スペースセンター(KSC)へ行った。 
            あの"NASA"である。"9.11"のテロがなかったとしても国家最高機密だらけでセキュリティ・チェックは厳しいに決まっている、と思っていた。しかしよく考えてみるとケネディ・スペースセンターは「見られること」を前提にした展示スペースである。見られて困るものは置いていない。 
             
            
              
                
                   
 
 
 
 
 
  
                   ▲ Kennedy Space Centre, Entrance | 
                  そうは言ってもやはり"NASA"であり、「人が集まるところ」という点ではテロの標的にならないとは限らない。 
                  が、ケネディ・スペースセンターのセキュリティ・チェックは甘かった。入り口に長テーブルがいくつか並んでいて、その前にガ体のいい警備員が立っている。ここまではいいが、行列はいいかげんでセキュリティ・チェックをシカとしようと思えば出来そうな感じだった。 
                  さらに「持ち物検査」も甘く、カバンの口をあけて中を覗いて「はい、終わり」。
  
                  「とりあえず」感まる出しである(笑) 
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  【国連はセキュリティ・チェック専用棟(!!)まであり】 
            しかし国連本部は気合いが入っていた。 
            国連ビルの北隣に工事現場の飯場がもう少ししっかりしたようなプレハブ平屋造りの「セキュリティ・チェック専用棟」が設けられていた。"9.11"以前に行った人に聞いてみたら、「そんなのなかったなぁ」。やはり"9.11"以降に造られたのである。 
            中に入ると空港並のX線機器が3台ほど並んでいて、見学者はそれぞれの列に振り分けられる。ポケットの中の金属物は全て出させられる。 
             
            事務机(?)の上でカバンを開けてちょいと覗くだけのケネディ・スペースセンターとはどエライ違いである。
  
                ←その厳重なセキュリティ・チェックのおかげか、こんなところもちゃんと見せてくれる。 
             
             【セキュリティ・チェック協力に5ドル???のヤンキース・スタジアム】 
            そしてセキュリティ・チェックに金を取られたのが、ヤンキース・スタジアムだった。 
            行列してチケットを買い、さあ入ろうとするとおっさんがショルダー・バッグを指差し「それは持って入れません。■※▲*@に預けて来てください」と言う。その「■※▲*@というのはなんだ?どこだ?」と聞いてみても、場所はわかるがどういうモノやらよくわからない(単なる英語力の問題です...)。とりあえずそこ(球場をぐるりと回ったほとんど反対側の道の向側。遠い...。最初から言え(ーー;)))へ行ってみると、ゲームセンターのような飲み屋のようなところだった。中に入ろうとするが、野球を見に来た人のうち手ぶらで無かった人全てがやってくるのだから、それはもうスゴイ満員電車並である。 
            人ごみを掻き分けて中の「手荷物預かり」みたいなところで預けると、なななな、なんと"Five Dollar"と言うではないか!! 
            「なんだと? こんなとこまでやって来て好きで預けるわけでもないのに5ドル???」と心の中で思いはしたが、それをそのまま英語で言う気力も知力もなかったので、「おいおい、5ドルは高くないかぁ?」と短縮形(??)で言うと、係の兄ちゃんは一応「スンマセンなぁ....」と困った顔をしていた(ように見えた)。 
             
            しかしあの店、荷物を預かるだけで「5ドル×数千(数万かも...)人分」を一夜にして儲けているのである。 
            くっそぉぉぉぉぉ! 
             
             
            
            【グランド・ゼロにも行ってみた】 
            とりあえず、グランド・ゼロにも行ってみた。別に何があるわけでもないが、とりあえず行ってみ た。 
            が、単なる工事現場だった(右写真)。 
             
            神妙な顔つきをしたり祈ったりしている人が2割くらいはいた。その反面、50%くらいはキャーキャーあっちこっち指差して「あれがどうの」「ここがどうの」と観光客していた。 
             
            あぁぁぁぁ、しかしここにもいたゾ! 商魂逞しいモノ売りが! 
            例によってアジア人がワールドトレードセンター・ビル崩壊の場面やその後のグランド・ゼロ関係の写真集を「アンタ、これ記念にどうかね」「クニへのいい土産になるよ」とか売り歩いているのである。
  
            その商売根性は見上げたものだ。 
             
             【しかし、「去る者、追わず」か】 
            この国、国内線や入国するときのセキュリティ・チェックは恐ろしく厳しい。着いた空港どころか前述のように成田で乗るときから厳しかった。 
             
            しかぁし、出るときはめちゃ甘だったゾ! 
            J.F.ケネディ空港のX線担当のおっちゃんは、となりのおっちゃんと
            "■+:▲●▼, ◎□↑〓〆,±♀○◆!!!! 刀堰ァ●■∞○??? Wahahahahaha!!" とバカ話(だと思う)で盛りあがり、ほとんど仕事していなかった(マジ)。 
             
            アメリカから飛んでしまえば、爆発して海に落ちようが関係ないということか? 
            海の上からUターンしてきてビルに突っ込んでも知らんぞ(ーー;)。
  
            【おまけ:エンパイア・ステート・ビル】 
            
              
                
                  ワールドトレード・センターの無い今、エンパイア・ステート・ビルにも行ってみたが、1Fのエレベーター前のセキュリティ・チェックの厳しさは国連ビルと同等以上、さらに土砂降りの雨なので写真(右の写真がそれ)だけ撮って帰ってきたのであった。 
                   
                   
                   
                   
                  
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