THAMEL地区
THAMEL@KATHMANDU



− KATHMANDU − 


窓をあけると一面の霧で何も見えなかった。
昨日の夜カトマンズ・トリブヴァン国際空港からホテルまでは、飛行機で隣の席になったネパールは3回目で北海道からやって来たという菊地さんの手配していたチベット人ガイドの車に同乗させてもらった。タクシー代がういたのは助かったが、おかげでこのホテルがカトマンズの町のどのあたりにあるかさっぱりわからなかった。それほど無茶に高いホテルでもないが、ここは一泊だけにしてTHAMELに移ろう。フロントで聞いてみるとTHAMELまでは歩いて10分くらいだという。

THAMELを歩いていても全く客引きが声をかけてこないのでホテルは適当に決めたが、そのホテルのフロントのケハブという兄ちゃんは日本語ペラペラだった。部屋が5階なのがたまに傷だが....。部屋に荷物を置いてフロントのあたりでヒマつぶしに彼と話していたら(彼はそれほどヒマでもないようだったが)、チトワン国立公園の2泊3日のツアーがUS$160だという。「歩き方」を広げて見せて「ココニハUS$230トカイテアリマスガ、ウチデモウシコムトUS$160デス! CHITWANカラソノママPOKHARAニイクコトモデキマス」。後日POKHARAのチベット・レストランで前記の菊地さんと再会した際にチベット人ガイドにチトワンへ行って来た話をすると「US$160は安いです」と言っていたので本当に安かったのだと思う。

THAMELは無国籍地帯だった。ネパール人、インド人、日本人、中国(台湾)人、その他欧米人などさまざまな人種が入り乱れている。町の表示もほとんど全部が英語で、東京など足元にも及ばないほど英語が通じる。ネパール料理はもとより、イタリアン、中華、日本食、タイ料理なんでもある。東京と全く変わらない焼きたてのパンを売るベーカリーやアイスクリーム屋、小さいながらもスーパーもある。英語の本は当然、日本語の本(古本だが)を売る本屋もある。目隠しされてつれてこられたらしばらくはここがネパールだなどとはわからないだろう。インターネットも1分3ルピー(約5円)で、2つに1つは日本語も使用可能だ。どの店も繁盛していた。なるほど欧米人旅行者が「東京よりカトマンズの方が便利だ」というわけだ。たしかにインターネットといい、レストランや旅行代理店(かなりの安宿でも旅行代理店業務をこなしている)の数といい、THAMELほど旅行者にとって便利なところはないだろう。

歩いていると目つきのあぶない男がすれ違いざま耳元で「はっぱ...」とそっとつぶやく。葉っぱ、つまりハッシッシだ。「NO」というと大体はそのままどこかへ行ってしまう。たまにしつこいのがいるが「POLICEへ行きたいか?」というとこれもまた大人しくどこかへ行ってしまう。物売りもたしかにしつこいことはしつこいが、「歩き方」に書いてあるとおりインドに比べればちょろいものだ。



チトワン国立公園へ NEXT PAGE(CHITWAN National Park)

PROLOGUE | POKHARA | MOUNTAIN FLIGHT | BOUDHANATH & PASHUPATINATH | PATAN

ネパール写真館 | SCHEDULE

NEPAL TOP
TRAVEL TOP