DURBAR SQUARE@PATAN



− PATAN −


カトマンズ盆地に都市文明を築いたネワール族の古都。ダルバール広場にならぶ旧王宮や寺院建築は見事としか言いようがない。そのどれもに美しくかつ緻密な装飾が施されている。「美の都」という意味の別名”Lalitpur”とも呼ばれるのはそのためだ.。街中のいたるところに大小さまざまな寺院が点在する。町行く人の歩みもカトマンズのようなことはなくゆったりとしていて(カトマンズも東京に比べればかなりゆっくりしているが...)、そこでは20世紀最後の年とは思えないような速さで時間が流れていた。この観光地パタンのダルバール広場も地元の人の憩いの場、子供たちの遊び場所のようにみえた。歴史的な建造物だからといって堅苦しさは全くなく、人々の生活の一部になっている。

パタンは美術品のような建造物のほかにも、工芸の町としても知られている。ダルバール広場はもちろん、わき道を入ったところにある寺院の周りにも、タンカを描いていたり、仏像の並ぶ店をみかける。パタンはカトマンズの街の中心から車で10分くらい、テンプーに乗っても20分もあれば着くだろう。そんな近くにこの”美の都”はある。

旧王宮の一部マニ・ケシャブ・ナラヤン・チョークは今ではパタン博物館となっている。ヒンドゥーと仏教の彫像や彫刻が見事な陳列方法と照明によって一段と引き立てられている。展示品そのものも性格が違うし、素人の感想だがカトマンズのトリブヴァン博物館・マヘンドラ博物館よりもこちらの方が質は数段上ではないかと思う。入場料がタメルのゲストハウスの宿一泊分より高いせいかそんなすばらしい博物館も中はガラガラだった。各部屋で監視している係の人のほうが入場者より多いかもしれない。裏庭にはこぎれいなレストランがあるがそこもガラガラだった。

歩きつかれたら、広場の周りの建物の屋上にあるTHAMELと同様外国人観光客を目当てにしたガーデン・レストランからパタンの町並みを眺める。同じ眺めなのにいくら見ていても飽きない。町の色は一言で言えば茶色、いやセピア色といった方がいいかもしれない。不思議な色をしている。
ふと気がつくといつのまにか一時間がすぎていた。






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