これがそのかつての軍事機密。こんな写真撮ってても怒られません。

軍事機密(?)撮りまくりの軍港ウラジオストック



ウラジオストックと聞くと思い出す話がある。
それはむかしむかしの中学生のころ。理科の授業の気象のところでラジオの気象通報を聞いて天気図を書く、というのがあった。「札幌、快晴、北北西の風、風力3」とかいうアレ。で、たしかその一つ目か二つ目の都市がウラジオストックだった。先生が録音してきたテープのスイッチを入れ、「ウラジオ、晴れ、風力、.....」と教室に流れていたが、しばらくするとある女の子が「えぇぇぇぇ、ないぃぃぃ.....」と叫んだ。天気図の上にウラジオストックを見つけられなかったらしいのたが、先生がその女の子のところへ行ってみると「ウラジオ」ではなく「浦塩」を探していたのである! そりゃ、見つからんはずだ。
以上、奈良の某中学校でのほほえましい出来事でした。

その思い出の(??)ウラジオストックもいまや上のような写真も撮りホーダイ。軍事オタクには耐えられんだろーなー。そばで見てるのはもちろん、バシャバシャ写真撮ってても兵隊さんは何も言わないし、「おれ、ロシアの兵隊さんに軍艦の甲板に乗せてもらっちゃったよぉ」なんてヤツまで出てくる始末。もともとフツーの軍艦なんだから今まで隠しまくってたほうがヘンだったのである。

ところが、もはやフツーの港町と化したそんなウラジオストックに着いてからはじめて判明したことがあった。
なななんと、本来は毎日あるはずのシベリア鉄道のモスクワ行きロシア号が2日に1本になっていて、ちょうどその日は列車の無い日だった。げげっ! どうしろっちゅうんぢゃ!コラ! ちゃんと連絡しろよ、日○旅行社! 着いたその日の夜に列車に乗るはずだったのでホテルなんかぜんぜん取ってなかった。ったく、船降りるまでわからんとはどーいうことだぁ? いきなりお露西亜国の洗礼を浴びることとなったのである。せめてもの救いは自分一人ではなくみ〜んな同じ状況ということ。しばらく港の待合室でぶらぶらしていたら、日本からのツアー会社の人もインツーリストへ行くというのでいっしょについていくことにした。そのツアー会社の人も2日に1本になったなど聞かされていなかったらしい。
おそろしい国である。

だが、インツーリストの相撲取りのようなロシア・オババは悪びれた様子も無く平然としていた。
「そうねぇ、ロシア号は明日の夜だから今日は泊まるしかないわね。ホテルは.....(ペラペラ手元のノートをめくり)....ウラジオストック・ホテルね。はい、100ドル。」
(以上、最後の「100ドル」以外はロシア語だったのでほとんど単語の拾い聞きによる推測)

なぁんだとぉ!! 勝手にスケジュール変更しておいて金払えだぁ? しかも100ドル?? 
聞き間違えたかと思った私はオババにたずねた。
「100ダラー??」(100ドル、って聞こえたけど...)
「ダー。」(そう)
「100ダラー?????」(ホントに100ドル??)
「ダー!!」(だから、そうだっていってるでしょっ!! ウルサイ日本人ねっ!)
(以上、超意訳)

手強し、ロシアのオババ....。
というわけでしぶしぶと関取オババに100ドル払い、ウラジオストック・ホテルへと向かったのだった。








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